今年の24時間テレビは8月26日、27日に放送されます。
26日、21時頃からSPドラマ『虹色のチョーク 知的障がい者と歩んだ町工場のキセキ』が放送され、芳根京子さんが自閉症スペクトラムの傾向がある女性を演じます。
これまでも、24時間テレビのスペシャルドラマといえば、病気な困難に立ち向かい家族や友達などの愛情に支えられながら人生を前向きに歩いていこうと思える感動の話が多いですよね。
今年のドラマはどんな話なのでしょう。
芳根京子24時間テレビSPドラマ『虹色のチョーク』に出演
2023年、今年の24時間テレビのスペシャルドラマは『虹色のチョーク 知的障がい者と歩んだ町工場のキセキ』です。
24時間テレビのメインパーソナリティー「なにわ男子」の道枝駿佑さんが主人公の大森広翔役を演じます。
窓に書ける魔法のチョークを開発した町工場の実話が原作になっています。
チョーク会社の息子である広翔が芳根京子さん演じる佐倉結らと共に会社の存続をかけて新商品開発に挑むさまが描かれています。
芳根京子知的障害者役を好演!
芳根京子さんが演じている佐倉結は自閉症スペクトラムの傾向がある女性です。
自閉症スペクトラムは発達障害の1つで、対人関係が苦手だったり、こだわりを強く持っている特徴があります。
病気というよりも、持って生まれた「特性」と考えたほうがいいでしょう。
佐倉結は雲や虹など天気に関するものが好きで、知識も豊富です。広翔よりもたった一日早く入社した自分を「先輩」と呼ばせたりしています。
確かに、こだわりが強く自分の中の「決まり」通りにいかないと不穏になってしまったり、独語を話したり周りの人間が少し気をかけてあげる必要はあると思いますが、任せた仕事はもくもくとこなす人が多く、「障害者」という枠に入れずに付き合う事が大切だと思います。
結は雲や虹が好きで、イワシ雲を見てその説明を話だし止まらなくなってしまいます。
広翔を振り回してしまう結ですが、とっても可愛らしく演じています。
芳根京子さんは「結の繊細でまっすぐな愛らしい姿を丁寧にすくいとるよう心がけています。」と意気込みを語っています。
日本理化学工業とは?
川崎市に本社を置く日本理化学工業株式会社は2023年現在、91人中66人が知的障害者というチョークの製造を行っている会社です。
少し前までのチョークといえば、持っている手は粉だらけでその粉を吸ってしまって苦労したというものでしたが、日本理化学工業が開発したチョークは『粉の飛散が少ないダストレスチョーク』や『窓に描けるキットパス』など、SDGsや地球環境に配慮した商品を生み出し、今も進化を続けています。
ホワイトボードの普及により、オフィスでのチョークの需要が減り経営困難となり、粉の出ないチョークの開発に取り掛かりましたがなかなか上手くいかず、そんな時に「障害者の雇用をたくさんしている会社ならば、ぜひ協力したい」と早稲田大学が共同開発として名乗りを上げてくれたそうです。
その協力のおかげで、粉が出ずホワイトボードにも窓にも書け、水拭きで簡単に落とせるチョーク『キット・パス』が誕生しました。
この商品は、学校やオフィスにはもちろん、子供たちが窓にも自由に落書きができることで情操教育にもとても有効であることがわかったそうです。
しかも、知的障害児にも3歳までに「感じる心」を目覚めさせるような経験をさせると、障害の程度が改善される可能性があるそうなんです。
障害者が働ける喜びを感じられる場を作ってきた中で、知的障害者の治療に役立つ商品を作ってしまうなんて、大山会長も「不思議な縁」だと話していますが、本当に素晴らしい偶然です。
日本理化学工業4つの幸せ
ある時、大山会長がお坊さんと話す機会があり言われたそうです。
人間の究極の幸せは4つ。
1 | 愛されること |
2 | 褒められること |
3 | 人の役に立つこと |
4 | 人に必要とされること |
すてきな言葉ですね。
私もそうしてもらいたいし、人にはこういう気持ちで接しなくてはいけないと気づかされました。
2~4は「働いて」得られる喜びですね。
障害があるなしなんて関係なく、人の喜びは同じです。
施設に入って、一生「大事」にされるよりも、一人の人として認められる生き方をしたいと思うのではないでしょうか。
私の働いている介護施設には、障害者施設も併設していて、就労移行支援事業所もあるのでそこの利用者さんたちが、掃除をしたり玄関先で販売しているパンを焼いたりします。
皆さん、一生懸命丁寧に掃除してくださっています。
すれ違ったりする時にはお互いに「お疲れ様です」と声を掛け合います。
その挨拶が、自分も仕事をしている一人なんだと実感できることなのではないかなと感じます。
健常者はできないことを手伝ったり、助言したりする必要はありますが、どちらも同等の立場です。
日本理化学工業も、段取りや仕組みを作ることで字が読めなくても色で区別がつくようにするなど、「これはできない」ではなく「どうやったらできるか」を考えてくれるところがなんて素敵なんだろうと感動しました。
まとめ
今年の24時間テレビSPドラマは『虹色のチョーク 知的障がい者と歩んだ町工場のキセキ』が放送されます。
『虹色のチョーク』は窓に書ける魔法のチョークを開発した町工場の実話が原作になっています。
メインパーソナリティーなにわ男子の道枝駿佑さんが主人公の大森広翔役を演じ、自閉症スペクトラム傾向のある佐倉結役を芳根京子さんが演じます。
結は雲や虹、絵を書くことが大好きで広翔と一緒に日本理科学工業で働く女性です。
結が「ガラスに虹書きたい」と言ったことからホワイトボードや窓にも書けて、水拭きで簡単に落とせる「キット・パス」が開発されました。
日本理科学工業は、2023年現在、91人中66人が知的障害者というチョークの製造を行っている会社です。実に7割が障害者ということになります。
早稲田大学と共同開発をし、『粉の飛散が少ないダストレスチョーク』や『窓に描けるキットパス』など、SDGsや地球環境に配慮した商品を生み出し、今も進化を続けています。
大山会長はある僧侶から4つの幸せの話を聞きます。
1愛されること
2褒められること
3人の役に立つこと
4人に必要とされること
「知的障害者は企業の対応によっては間違いなく貴重な戦力になって頑張ってくれる」と考え「これからも、知的障害者とともに仕事をしていきます。」と仰っています。
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