キュレーターって何?収入や資格取得の方法、欧米キュレーターとの違いは?【ドラマ18/40】

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火曜ドラマ「18/40〜ふたりなら夢も恋も〜」で福原遥さん演じる仲川有栖は美術館などのキュレーターを目指しています。

「キュレーター」って聞きなれない言葉ですが、どんな仕事なのでしょう。

大学に行って勉強しないとなれないようですが、キュレーターへの道は大変なのか、収入はどれくらいなのか調べてみました。

🖼️このブログでわかる事

キュレーターって何?なる方法は?

キュレーターの年収はどれくらい?

アメリカキュレーターとの年収差が凄いらしい!

キュレーターって何?

キュレーターとは

欧米で使われている言葉で博物館、美術館などで資料の整理、管理、鑑定、さらには展示会の企画や運営を行う専門職

「学芸員」と同じ職種にはなるそうですが、大学教授のようにとても専門性の高い仕事です。

学芸員は美術系、自然史系、天文系、人文系などの専門分野に分かれていて国家資格になります。

資料の収集、保存テーマに沿った資料の収集などを行います。個人所蔵やほかの文化施設にある場合は、借入れの交渉もします。標本や複製の作成、修理をする場合もあります。
展示の企画わかりやすく展示し、普及のためにコンセプトを考えます。企画立案から始まり、展示計画の作成から展示のデザイン作成、設営、搬入までを行います。また、広報資料を作成し世間に周知することも大切な仕事です。
展示の案内来館者に楽しく見てもらえるよう、文化的・学術的な理解を助けるために案内や解説を行います。施設の外に出て展示物の説明や講演を行うこともあります。

一つの展示に対して最初から最後まで関わるのですね。会場のレイアウトなどにも携わるそうです。

全体的なプロデューサーといった感じでしょうか。

フリーのキュレーターとなると、会場の手配や、芸術家と作品展示のスケジュール調整なども自分で行わなければなりません。

本当に様々な知識を必要とし、成長し続けるための研究への熱意、たくさんの関係スタッフとのやり取りも必要ですから、コミュニケーション能力も大事になってきますね。

私は美術や博物館などあまり興味がない人なので、こういった場所には今までほとんど行ったことはありません。

学芸員、キュレーターという存在も知りませんでした。

でも、美術館などにはこういう人たちがいて、その一つの展示会にどれ程の時間と労力を費やし作り上げた「展示」なのかと思うと、見方が変わりますよね。

ただ、その「作品」だけでなく、レイアウトとか展示の順番の意味とか。

もっと深く見れるような気がします。

キュレーターの収入

キュレーターは専門性の知識を必要とされていますが、給料は一般的には月給15万〜20万、年収250万〜400万円くらいが平均といわれています。

専門的な知識が必要で、国家資格の割には少ないですよね。

厚生労働省の大卒初任給調査によると、22万5400円ということなのでだいぶ違います。

地方自治体が運営する施設だと地方公務員になります。

地方公務員の平均月収約41万円、平均年収約681万円になります。

ただ、公務員としての採用数は若干名で非常に競争率が高くなっています。

そのため、非正規雇用として働く方も多くいます。

それでも、好きな事に従事できるところに意義があると考える方が多いようです。

本当にやりたい事をできるってなかなかない事ですから。

とは思いますが、個人的にはもう少し高くてもいいのでは?と思ってしまいます。

キュレーターの資格取得の方法

キュレーターとして働くには、学芸員の資格が必要になります。

学芸員養成課程のある学校を卒業する大学や専門学校で学芸員になるための科目を履修する。
学芸員認定試験に合格する大学の学士号を取得する。学芸員補として実務をこなすといった方法で受験資格を得られる。

学芸員養成課程のある大学は4年制では全国に296校、短期大学は8校、通信制大学は11校あります。

養成課程のある大学ならば、卒業と同時に資格が認定されるので試験を受ける必要はありません。

通信制大学ならば、資格習得だけを目指す単位履修コースがあるので、最短1年で取得することも可能です。

学芸員資格認定の合格率は平成29年度で75%となっています。 難易度としてはそこまで難しい試験ではありませんが、受験資格が厳密で誰でも受けられる試験ではないので、受験層の平均的な学力は高いといわれています。 学芸員審査認定の合格率は平成24年度で約85%となっています。

欧米キュレーターとの違いは?

欧米のキュレーターと日本のキュレーターの違いとしては、欧米のほうが日本よりも仕事の内容が限定されています。

日本の学芸員は、事務的な作業や説明などの広報的な業務がありますが、欧米のキュレーターはもっと細分化されていて、キュレーターが中心となり事務や技術者たちを取りまとめながらマネジメントしていく専門家としての役割に特化しているのです。

日本では、美術館などで働く人が「学芸員」と名乗っていますが、欧米のキュレーターは館内での地位の高い人が「キュレーター」と名乗る傾向があるようです。

ですから、給料も日本とはだいぶ差があるようで、欧米の平均年収は約700万円です。有名な美術館や博物館ですと、平均970万円で経験の浅いキュレーターでも500万円ほどといわれています。

メトロポリタン美術館のキュレーター、しかも最高峰の階級のキュレーターともなると、年俸1500万円、ニューヨーク近代美術館(MOMA)の主任キュレーターに至っては年収3500万円を超えています‼

日本のキュレーターとは扱いが全然違うんですね!

もちろん、欧米のキュレーターが全員給料が高いわけではなく、ぴんきりでその階級は細かくたくさんあるようです。

たくさんのキャリアパスや競争に勝ち抜いていかなければならない厳しい世界です。

アメリカで美術系の学位取得に掛かる費用も莫大で有名私立で修士号まで取ろうとすると2000万円近くかかったりするそうです。

大学生が学位取得のために行うインターンシップは、ほとんどが無給だそうです。

そんな、厳しい競争社会に勝ち残った一握りの人が掴むことができる「夢の仕事」なのですね!

キュレーターのまとめ

ドラマ「18/40〜ふたりなら夢も恋も〜」で仲川有栖がキュレーターを目指す女の子の役という事で、聞きなれない「キュレーター」について調べてみました。

「キュレータ」という言葉は欧米で使われているもので、博物館、美術館などで資料の整理、管理、鑑定、さらには展示会の企画や運営を行なう専門職のことを言います。

日本では「学芸員」のことを指し、専門的な知識を必要とする国家資格です。

その仕事内容は資料の整理、管理、鑑定、さらには展示会の企画や運営など多岐にわたります。大学教授のような非常に専門性の高い仕事として認識されています。

キュレーターになるには、学芸員の資格が必要です。

学芸員養成課程のある大学に行って取得するか、認定試験を受ける方法があります。

そんな、専門性の高いキュレーターですが、日本での給料はそれ程高いものではなく平均年収は250万円~400万円といわれています。

一方、欧米のキュレーターは仕事内容も細分化されていて、より専門家としての役割に特化しています。

給料も日本のキュレーターとは比になりません。

ニューヨーク近代美術館の主任キュレーターともなると年収3500万円を超える人もいるほどです。

キュレーターとは、膨大な知識を持ち、厳しい競争社会に勝ち抜いた人が掴む事ができる夢の仕事なのです。

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